ザリガニに寄生するザリガニミミズ
2015/11/15
ザリガニの顔をよ~く見てみるとウネウネ動いている気持ち悪い生物が…
これ、実はザリガニに寄生するザリガニミミズという寄生虫なんです。
ザリガニミミズとは
ザリガニミミズは、環形動物門 貧毛綱 ヒルミミズ科の寄生虫。
このミミズは、主としてザリガニの腹脚を産卵場所にしており、ザリガニの顔の周りや腹回りに寄生します。
体長は8mm~113mmミリ程度で、体の先端に円状の吸盤を持っているため、それを個体に貼り付けるという形で付着しています。
動画がこちら
このミミズは底砂や水中に漂う有機物を餌にしているので、ザリガニ自体には特に害はないようです。
ヒルと聞くと血を吸うイメージを持ちますがそのようなことはありません。
しかし、とにかく見た目が気持ち悪い。
見るたびに数も増えてきて段々気持ち悪さも増してきました。
ピンセットなどで取り除き、駆除できますが、腹の裏側に寄生した場合完全に取り除くことは困難です。
塩を含んだ水にザリガニをさっとつければ撃退できると聞いたこともありますが、ザリガニに影響が出そうなので私は試しておりません。
ザリガニミミズ駆除方法について!
脱皮を利用して駆除する
直接駆除することは出来ませんが、ある方法を使えば駆除することが出来ます。
それは脱皮です。
脱皮をすると、ザリガニミミズは脱皮した皮に取り残され、その間は寄生虫がいない状態となります。
脱皮をしたら素早く脱皮殻を取り除きましょう。放置しておくとザリガニは脱皮殻を食べようとするのでその際に、再びザリガニに寄生します。
また、寄生しているザリガニと一緒のケースで飼育することも避けましょう。
寄生虫が寄生していないザリガニにも寄生します。
しかし、この方法も完全に駆除できるかと言われれば、そうとも言えません。
脱皮が終わり、脱皮殻を素早くとっても腹の部分に寄生している場合があります。
水深を利用して完全に駆除
水深を浅く調整することでザリガニミミズを駆除する方法があります。
水深を背中が少し水面から出るくらいの深さにして2,3日放っておくと、まず顔周りに寄生したミミズを駆除できます。
おそらくミミズが水面に浸かることが出来なくなり、生存できなくなるためだと思います。
次に腹回りのミミズは少し時間がかかりますが、2~3週間この方法を続けると腹周りのミミズもいなくなります。
これはザリガニが水中で酸欠状態になり呼吸できなくなって、体を横向けにして水面呼吸する際、水面から腹が出ることから、ミミズが顔周りと同じく水中に浸かることが出来なくなり死滅するからだと思います。
一度試しあれ!