カブトムシの飼育方法 ~成虫飼育~
2015/11/27
子供に大人気の昆虫、カブトムシ。
夏になると山に出かけ、昆虫採集される親子連れの方も多いのではないでしょうか。
私も高校生の時、父と一緒に山に出かけ、カブトムシやクワガタムシを採集しに行った記憶を30歳になった今でも鮮明に覚えています。
夏になるとTVでも一度は特集され、話題を呼び、注目を集めます。
昔はTV番組「めちゃイケ」で毎年夏になるとカブトムシやクワガタを採集しに行く企画があり、反響を呼びました。
今回は子供にも大人にも大人気のカブトムシの成虫の飼育方法について説明していきます。
目次
用意するもの
- 飼育ケース
- 昆虫マット(土)
- 止まり木、樹皮、木片等
- エサ皿
- エサ
- 霧吹き
- 保湿シート
飼育ケース以外は100円ショップで売っています。安く手に入れるならおすすめです。
飼育ケース
ホームセンターやショッピングモールなどで販売している、一般的なプラスチックケース(虫かご)で問題ありません。
カブトムシはクワガタムシなどに比べると動きが活発なので、大きめのケースを選ぶようにしましょう。
目安としては幅30cmくらいのケースであればオス1匹、メス1匹の1ペアが理想です。(メスは2匹に増やしてもOK)
小さいケースにカブトムシをたくさん入れると、ケンカをはじめ寿命を縮める原因になります。特にオス同士をたくさん入れると、エサの取り合いなどでケンカが始まります。
ケースの大きさに合わせて、数を調整し飼育を行いましょう。
昆虫マット(土)
こちらもホームセンターやペットショップで市販されているものでOK。
成虫飼育をするのであれば、クヌギやコナラを砕いたものでも構いませんが、産卵させ幼虫を飼育させるのであれば、腐葉土タイプのマットを選びましょう。
幼虫は腐葉土を食べて大きくなります。
カブトムシは夜行性なので、昼間は土の中に潜り、夜中に活動します。
マットがないと昼間休憩することができなくなり死んでしまう場合もありますので必ずマットを用意しましょう。
エサ皿
出典 裏木曽天然カブトムシの里
エサ皿は昆虫ゼリーを設置することができ、ゼリーがこぼれるのを防止できます。
ゼリーがこぼれると土が痛むのでぜひ、エサ皿を使用しましょう。
さらにエサ皿は交尾を行う場にもなり、繁殖を行うのであれば必須アイテムです。
またよくエサ皿の下に潜り込み、隠れ家にもなります
止まり木、樹皮、木片等
カブトムシはクワガタと違って、ひっくり返るとなかなか元に戻ることが出来ません。仰向けになって足をバタバタさせます。
止まり木などを設置することで、カブトムシが転倒しひっくり返ってしまっても、止まり木に足をかけ、起き上がることができるので必ず設置しておきましょう。
飼育ケースに何も入れていない場合、ひっくり返ったら起き上がることができず、体力を消耗し、死んでしまうので注意しましょう。
エサ
エサは市販されている昆虫ゼリーを与えましょう。
スイカやバナナ、リンゴなども食べますが、コバエなどが発生しやすくなり、土も腐りやすくなりにおいも発生するので、避けたほうが良いです。
市販されている昆虫ゼリーは必要な栄養素がしっかりと含まれているのでおすすめです。
高タンパク質、高ビタミン、低糖タイプ等、多くの種類が販売されていますが、お好みで選べばよいと思います。特にどれを選んでも支障はありません。
交尾、産卵時にはタンパク質が必要なため、高タンパク質な物を与えたほうが良いでしょう。
霧吹き
霧吹きはマットを保湿するのに必要となります。
マットは乾きやすいので飼育する際は必需品です。
乾燥防止シート
保湿シートは必ず必要かと言われればそうではありません。
しかし、保湿シートがあると乾燥を防ぐだけでなく、コバエの侵入を防ぐことができるので使用することをおすすめします。
市販されている乾燥防止シートを使用しない場合は新聞紙やサランラップでも代用できますが、新聞紙は乾燥を防ぐ効果があまりなく、サランラップは穴を開けておかないと室内が蒸れすぎる可能性があります。
セットする
まずマット飼育ケースに入れます。
マットの深さは産卵をさせるのであれば15cm以上が理想です。
産卵をさせない場合でも10cmは入れる必要があります。カブトムシは日中は土に潜り隠れるためです。
マットを入れたら水を入れて手でひたすらこねくり回してください。
水を入れる分量の目安としては、マットを手で握ったら、だんごに固まるくらいが丁度良いです。
マットの加湿が終わったら、エサ皿、エサ、止まり木、樹皮、木片等をマットの上においてあげましょう。
最後に乾燥防止シートを被せてフタを閉めればセット完了です。
乾燥しないように霧吹きをしてあげよう。
マットは放っておくと乾燥してしまうので、霧吹きをしてあげる必要があります。
こまめに観察を行い、霧吹きで加湿してあげましょう。
カブトムシが休んでいる日中に加湿してあげるとよいです。
加湿しすぎると、ダニなどが発生しやすくなるので注意しましょう。
また直射日光の当たる場所は避け、日の当たらない涼しい場所に設置してあげましょう。
カブトムシの寿命
カブトムシの成虫の寿命は一夏限りの非常に短命な生き物です。
6月頃にさなぎから成虫に羽化し、8月の終わりから9月になると寿命が尽き死んでしまいます。
大切に飼育してあげましょう。