メダカの飼育方法 これだけは知っておきたい豆知識
2015/11/29
初めて飼育されるという方にも分かりやすく、メダカの飼い方を説明していきます。
と、その前に皆さん!!
メダカの名前の由来って知っていますか!?
実はメダカは、水面のエサを食べるために目が顔の上についています。
目が高い位置にあるように見えることからメダカ(目高)と言われてます。
なるほど~と思われた方も多いのではないでしょうか。私もその一人(笑)
それではメダカの飼育について説明していきましょう。
目次
飼育を行う前に水槽を立ち上げよう。
水槽もしくは飼育ケースを用意する
水槽はガラス製の水槽がおすすめ。クリア感が高く、インテリアにもふさわしいほど綺麗です。
上記の写真はガラス製の水槽になります。
飼育ケースはペットショップで売っているプラスチック製の飼育ケースでも問題ありません。
水質について
メダカは日本で生息する淡水魚で、全国各地の沼、池、湖、小川、田んぼの用水路等様々な環境に生息しています。
弱酸性から弱アルカリ性くらいの水を好みます。
飼育する場合は、水道水は中性なので問題ありませんが消毒の為の塩素が入っているので、カルキ抜きをする必要があります。
カルキ抜きはバケツに水道水を汲んで、2~3日放っておくだけでOK。これで自然に塩素が抜けます。
塩素中和剤を使用すると塩素を中和し、カルキ抜きをすることも可能です。
ダイソーなどの100円ショップでも入手可能!
バクテリアを繁殖させ、より住みやすい環境に
カルキ抜きをしたからと言って、メダカが住みやすい環境になったというわけではありません。
より良い水質にするにはバクテリアを繁殖させる必要があります。
バクテリアは、ろ過細菌のことであり、有害なアンモニアや亜硝酸を栄養にして生活し、無害な硝酸(NO3)に変えてくれる働きをします。
バクテリアが少ないと、メダカが出した糞尿によりアンモニアや亜硝酸塩が発生し、メダカにとって有害物質がたまった水質となり、最悪の場合死んでしまう恐れがあります。
バクテリアは1週間~1か月くらいすると自然発生しますが、時間がかかります。
バクテリアを繁殖させるには市販しているバクテリア繁殖促進剤などを入れることをお勧めします。
また、土は赤玉土を使用すると、赤玉土には小さな穴がたくさん空いているので、バクテリアも繁殖しやすくなります。
以上ここまでがまず飼育する前に、知っていただきたい豆知識になります。
飼育前に必ずカルキ抜きをし、水槽内にバクテリアが発生させる。
まず、この2つがとても重要!!
水道水を入れた水槽の中にそのままメダカを投入…
なんてことは絶対に避けましょう
では、いよいよメダカの飼育について説明していきましょう。
メダカを水槽に入れてみよう。
1リットルの水に、メダカ1匹
水量は1リットルの水に、メダカ1匹の割合で入れるようにしましょう。
縄張り意識がある生き物なので、これくらいの水量がちょうど良いです。
ペアであれば1リットルに2匹も可能。
水量が少ないのにメダカを多く入れるとストレスが溜まりやすくなり、体力を消耗し、早死にの原因となります。
水慣らしが必要
メダカは水質の急激な変化に弱い生き物です。
まず水槽内の水温に慣らす必要があります。
ペットショップでメダカを購入したら、袋に入っていると思います。
まず袋から出さず、袋に入ったままの状態で水槽の水に浸けてあげましょう。
2時間も経てば、水温に慣れてきます。
ここでようやく、メダカを水槽に投入となります。
意外とメダカを水槽に入れるまでの工程が長いと思われた方も多いのではないでしょうか。
しかし、メダカは繊細な生き物で、ちょっとしたことですぐにお亡くなりになられます。
十分に注意してあげましょう。
水槽内に水草を入れてあげよう。
また魚の排出物を栄養として取り入れたりするので水質浄化にもなります。
光合成により、水槽内に酸素を作ってくれ、メダカ達の産卵床や隠れ家としても、活躍してくれます。
水草はアナカリスやマツモ、カボンバ、ウィローモスがおすすめ。
エサについて
エサの種類
メダカは雑食性で、自然界ではミジンコ・ワムシなどの動物性プランクトン、ケイソウなどの植物性プランクトン、緑藻類、ボウフラなどの小型の水生昆虫などを食べています。
飼育する場合は、ペットショップで売られている市販のエサを与えるだけで十分です。
市販の餌には十分な栄養素が含まれており、また腐りにくいので水を汚すことを抑えれます。
またメダカのエサは水面にしばらく浮いている物がいいので、フレーク状のものがオススメです。
稚魚についても、エサをさらに細かくすりつぶしてパウダー状にしたものがよいでしょう。
エサの与え方について
エサは1日2回(朝方と夕方)くらいで、食べきれる量をあげましょう。
目安としては、メダカ10匹にひとつまみ程度の与えれば十分です。
与えすぎると水質が悪化、腐敗しメダカが死んでしまうことも!
水替えについて
水替えは水槽で飼育している場合は1週間に一度、4分の1~3分の1程度の水を変えるだけで十分です。
余程のことがない限り、半分以上、もしくは全ての水を入れ替えるという事は避けましょう。
メダカは環境の変化に弱い生き物なので、それだけで死んでしまう恐れもあります。
もう、お分かりかと思いますが水を入れ替える場合は、水槽に足す水はカルキ抜きをした水を入れましょう。
メダカの寿命について
一般にメダカの寿命は1~2年と言われています。
人工的な飼育下では長いものでは、4~5年生きる個体もあるようです。
意外と寿命が短い生き物なので、大切に飼育してあげましょう。
ろ過器やエアレーションの必要性について
メダカは比較的、水の流れが少ない浅い池沼、水田、用水路などに生息しています。
そのため、ほかの魚に比べ泳ぎが得意なほうではありません。
ろ過器やエアレーションを使用すると強い水流が発生して、メダカが常に泳ぎ続けなければいけない状態となり、体力を消耗しストレスを与えてしまいます。
ろ過器やエアレーションがなくても十分に飼育することが可能です。
ろ過器は水質を保ってくれるので、水流を調整できる場合、水流を極力弱めて使用しましょう。
エアレーションは特に必要ありません。